中国のカット野菜工場は、私が予想して以上に
しっかりしていました

近年の地球温暖化の影響や自然災害の影響による農産物の品不足、牛肉問題、中国の輸入食品問題など、「食」にかかわる企業にとって頭の痛い問題が続いています。当社も「青果」を扱う企業として、これらの問題は人ごとではありません。特に中国の食問題は、リスク回避という観点から考えても「中国」の存在は軽視できないと言えます。そんな中、中国の野菜カット工場を視察する機会が平成23年9月7日(木)~9月9日(土)にやってきました。今回は、私(宮澤)と田形専務が行くことになりました。現地の空港から高密まで1時間半くらい車で移動しましたが、空港付近は発展めざましい中国の風景に圧倒され、工場が近づくにつれて田舎の町並みへとかわっていきました。
翌朝、まず私たちが訪れたのは「市場」。肉・魚・野菜が売られていましたが、どれも良質な物とは言えませんでした。その事情は「日本市場」に送られるA級品は中国市場に出回れない・・というお話でした。さて、本来の工場視察の報告に戻ります。
その工場はISO9001認証企業として品質管理も日本企業同様に行っているとお聞きし、楽しみにしていました。工場で働く従業員は、若い人も多く、ほとんどが住み込みで朝7時~夜7時までほぼ毎日働いているという話でした。衛生管理や健康管理は、手洗いチェックや1時間ごとに着衣のローラーがけを行い、器具・機材の殺菌は次亜にて殺菌、コンテナは手動で洗浄するなど基本的な管理は行っているようでした。今回の視察ポイントは、衛生管理はもちろんですが、日本国内でも需要が多い「タマネギ」や「ニンニク」の皮むきに関する品質管理と工程管理を把握することが大きな目的でした。まず、「ニンニク」の皮むきについては、薄皮までキレイにむいてくれる機械の精度も高く、数パック痛みが発生しているものもありましたが、再選別するなどの工程をとっており、問題ないと感じました。「タマネギ」に関しては、中国の雲南省の玉葱は緑色の部分に繊維質を多く含み、実際に私も試食しましたが、噛んでも噛み切れないという印象でした。この点は、食感や見た目にうるさい日本企業にとっては改善の余地があると感じました。もちろん、この工場でも検品の強化や加工工程を一部改善することで十分対応できると工場長がおっしゃっていました。
実際に視察をしてみての個人的な感想ですが、品質管理面では予想以上のレベルだと感じましたが、従業員の健康管理や衛生面では日本企業のレベルには達していない部分もありました。ただ、工場長や幹部の方たちの熱心さや情熱がこちらにも伝わりましたし、人間的にも素晴らしい人たちだと思いました。私にとっては、大変貴重な体験だったと思います。快く視察に応じてくださり、二度と泊まれないであろう高級ホテルに泊めてくださった高密工場の方々に、感謝申し上げます。本当にありがとうございました!!
<文 宮澤> |